UX(ユーザー体験)概論〜UXデザインの基礎を学ぶ〜後編

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前回はUXはこれまでの学問とは違う、エンジニアとデザイナーの相異なる思考要素を必要とする総合的な概念であると整理しましたが、

 

今回はUXの中でも「人間中心設計」を取り上げその中でも「ユーザー調査」というところに非常に興味を持ったので深掘りして整理してみたいと思います。

 

人間中心設計とは簡単に説明すると、これまでは「モノ」を中心に設計していたのを「人間」を中心にすえて人間の要求に合わせることを優先して設計するものです。

 

自動販売機は非常に便利ですが「モノ」を中心に設計されています。効率的な設計のため、買ったモノは自動販売機の下部に出てきます。

 

一方、利用する我々は一度座って買ったモノを取り出さないといけません。自動販売機をユーザー視点で考え再定義するのが人間中心設計です。

 

人間中心設計とは方法論ではなく、以下のようなプロセスになっています。

 

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個別のプロセスの説明は今回割愛しますが、これら各プロセスの中でも「ユーザー調査」という部分に今回触れてみたいと思います。

 

変わる「ユーザー調査」

 

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セミナーの中で話にあがったのは、コンビニのおにぎりの話でした。コンビニでは需要予測にレジのPOSシステムを使い各店舗のデータを収集して各店毎に最適な量の商品が配達されるよう業務設計しています。

 

例えば私が昼の1時から休憩するというシフトが組まれているとすると、お昼ご飯を買いにコンビニに行くともうおにぎりはほとんど残っていません。

 

残っているのはたいがい昆布のおにぎりぐらいです、私は本当は違うおにぎりを買いたいと思いながら毎回昆布のおにぎりを買います。

 

しかし、POSシステムには「30年代、男性が昆布のおにぎりを買う」とデータ入力され需要予測に考慮され1時に行くと昆布のおにぎりが毎回売れ残るようにその店に商品が配達され続けてしまいます。

 

このように、データそのものだけでは判断することが難しく、データの背景にある文脈(コンテキスト)を覗く必要があります。

 

昨今、世の中の課題が複雑化し人々の趣向が多様化している中では、ますます定量調査から定性調査重視の「ユーザー調査」が必要になります。

 

人間中心設計ではこの定性調査に加え「何が分からないか」すら分からないことを調べる潜在レベルの調査を含んだ「質的調査」を中心に潜在ニーズを引き出します。

 

これからの調査は「エスノグラフィ」

 

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この「質的調査」に近いのがエスノグラフィ(文化人類学)というものです。

 

エスノグラフィとは、「未開の民族の調査に起源をもち、閉鎖集団の社会システムを明らかにする長期的な参与観察の方法」です。

 

これをビジネスに活かした1つの例がサムスンで、各国毎に駐在員を派遣して地元の生活に触れさせて各国独自のニーズを把握し

 

インドでは猿やメイドさんから食料を取られないよう鍵がついている冷蔵庫を発売し売上をあげています。

 

また、Nokiaはガーナへ2日充電しなくてもよい携帯電話を投入して成功しています。ガーナは2日に1回ぐらいの割合で停電が起こっており、その文脈をうまく捉えたソリューションを提供しています。

 

このように、対象者の生活環境や文化を把握し利用者本人すら気づいていない潜在的なニーズを見つけ出すことが今後求められるユーザー調査の要求事項になってくるのではないかと考えています。

 

まとめ

 

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これまでは人々の生活を「便利」にする視点で製品・サービスが市場に投入されてきました。これにより人々の生活がある程度便利になってくると、次に人々は「豊かな」生活を求めるようになります。

 

この「豊か」という定義は人によって異なり、「豊かとは何なのか」というのを個別に見つけていく必要があります。

 

つまり、車やテレビなどグローバルで必要とされる大きなマーケットは今後ほとんど生まれず、ローカライズされた小さいマーケット群が世の中の主流になっていくのではないかと考えています。

 

日本でも「こんなのが成り立つの?」というビジネスを目にすることが多くなってきていると思います。

 

 

このような昨今の状況にアジャストしているのがUXであり、今勉強している理由でもあります。

 

このセミナーは前期5回、後期5回の年10回で今年度実施され、前期については参加申し込みをしました。

 

週末時間を割き、身銭を切って出るからには1年後何かを得て、次のアクションへつなげることができればと思います。

 

 

おわり

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