ヒトはこうして増えてきた

今、世界の人口は何人だと思いますか?

 

私が25年前の中学時代に社会の授業で習ったのが50億人でしたが

 

ネットで調べて見ると約75億人になっています。

 

1分で137人、1日で20万人、1年で7千万人の人が増えています。

 

資源の枯渇や温暖化の問題がありますが我々はどのように対処する必要があるのでしょうか。

 

そんな時こそ、過去にさかのぼって振り返って見ると

 

答えは見つけることはできませんが、答えにつながる気づきを得ることはできます。

 

ということで、こんな本を読んでみました。

 

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ざっと振り返ってみたいと思います。

 

人口増加の歴史

 

出生、死亡、移住に着目してヒトの歴史を見直すと、4つのフェーズに分かれます。

 

第一フェーズはアフリカのなかで緩やかに人口を増やした時期です。

 

石器を始めとする文化の発展がヒトの出生力を向上させました。

 

第二フェーズはアフリカ大陸から西アジアへそして地球の広域へ移住した時期です。

 

このころは狩猟採集民族であり、生息地の野生植物資源の制約に出生力が縛られた時期です。

 

第三フェーズは定住生活を始め、農耕と家畜飼育を発明し、

 

食物連鎖の制約からの逸脱を開始した時期です。

 

現在まで続く第四フェーズの引き金になったのは産業革命です。

 

産業の発達により、各国で「多産多死」→「多産少死」→「少産少死」の流れができました。

 

途上国は「多産多死」→「多産少死」へ

 

先進国は「多産少死」→「少産少死」の流れになっています。

 

また、ヒトが地球環境や資源の持続性に対して過剰だと考え始めた時期でもあります。

 

ざっとはこんな感じです。この4つのフェーズのなかで気になったポイントを

 

いくつかピックアップしてみたいと思います。

 

人口飽和の時代があった!?

 

今でこそ、人口爆発と言われるぐらいの人口になってきていますが

 

その昔、ヒトは一度その危機を迎えています。

 

それが第二フェーズで触れた、自然界の食物連鎖に対する依存です。

 

上で述べたとおり、ヒトは狩猟採集民族であり食事は動物を狩ったり

 

植物から木の実を取ったりして食物連鎖の中で生きてきましたが

 

人口が増え続けることでそのバランスが崩れてしまい、

 

生存するヒトに対して動植物の数が足らなくなるという危機に瀕しました。

 

そこで彼らは環境に対して働きかけを行い、つまり農耕や家畜飼育へとシフトし

 

食物連鎖の制約から脱出することができたのです。

 

イースター島の悲劇

 

先ほどはうまく環境適応できた例ですが、次はうまくいかなかった事例です。

 

モアイで有名なイースター島ですが、当初は20人ぐらいの移民が

 

どんどん膨れ上がり7000人に達し、漁の船のための木の伐採による資源の枯渇や

 

集約的な農業により土壌の劣化し収穫生産性が低下したようです。

 

イースター島の広さに対する、人口で見た時にその人口密度は

 

今の地球の人口密度と同じとのこと。つまり・・・

 

豊かになると子供を作らなくなる

 

我々日本は少子化社会と言われていますが、長い歴史で見ると普通の流れになります。

 

江戸時代にさかのぼると、このころの人口増加率は江戸時代前半は増加していましたが

 

後半は増加率が停滞しています。

 

これは、江戸時代後半の18世紀〜19世紀にかけて

 

1人あたりの所得が増えており、また晩婚や出産間隔の延長が試みられた記録があることから

 

豊かな生活への希求であると考えられています。

 

産業革命時は農業から工業へ転換することにより、労働力(子供)の必要性が減ったこと、

 

また子供の養育に必要な費用が増えたことにより出産抑制が発生しています。

 

フランスで出生率の増加の例がありますが

 

大局的には幸せを追求していく以上はこの流れは止めれないのではと思います。

 

地球は何人の人間を支えられるか

 

このテーマに対して色々な説があるようですが概ね120億人前後らしいです。

 

ヒトの人口は来世紀にかけて増え続けた後、そこから全体的に減っていく流れになります。

 

ただし今の予想では2100年には108億人と120億人に迫る勢いにもなっており

 

ピークアウトする前にこの120億人のボーダーを超える可能性がでてきます。

 

つまり、このままいくと地球がヒトを支えきれなくなるか、

 

なんとか持ちこたえて徐々に人口が減っていくか瀬戸際の状況になるということです。

 

地球環境といかに調和をして生きていくのかが今後のヒトのテーマとなります。

 

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おわり