歴史は単なる偶然の積み重ねである

 

この本を読むと、歴史とは偶然の出来事の積み重ねだということが分かります。

 

若桑 みどり 集英社 2008-03-19
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by ヨメレバ

 

16世紀の戦国時代には既に日本人がヨーロッパへ行っていたのを知っていますか。

 

この話は日本人キリスト教信徒として、4人の少年がヨーロッパへ派遣されたことが描かれています。

 

この本は上下巻に分かれていて、今回はその上巻です。

 

上巻だけでも570ページあり、すごい情報量でしたがその9割が少年達が出航する背景が描かれています。

 

宣教師としてローマ教会のイエズス会が日本に来たのが戦国時代ということもあり、

 

当時の日本の人々は命の儚さを憂い生活していた状況でした。

 

その中で、キリスト教の思想が人々に浸透するのに時間はかからず、

 

タイミングよく日本の人々の心の中に入り込むことに成功し

 

キリシタン大名が出てくるほど、瞬く間に九州を中心に広がっていきます。

 

次に、このキリスト教をうまく使ったのが織田信長でした。

 

信長が京都に入ろうとすると武田・浅井・朝倉・三好、

 

石山本願寺・比叡山延暦寺などの仏教徒集団が反抗したのに対し

 

キリスト教を保護して対抗しました。

 

信長はキリスト教を保護することで、新しい武器を海外から輸入して戦に導入し

 

天下統一を着実に進めていきます。

 

イエズス会側から見ると、信長の力を借りて遠い異国で布教が大きく成功したことになります。

 

天下統一をし日本という国の存在をヨーロッパに示したいという信長の野望と

 

この布教の成功例をローマ教皇に報告したいという宣教師側の思いが合致し

 

最終的にキリシタン大名の血縁者から4名の少年が選ばれます。

 

こうやって何かが少しでもズレていたら、この4人がヨーロッパに行くことがなかったということを考えると

 

良くも悪くも、大きな流れには逆らわず時流に従っていくのが本質ですね。

 

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外国人からみた、当時の日本の人々の生活習慣、価値観、文化も知ることができ

 

とても内容が濃い1冊です。オススメです。

 

ABOUTこの記事をかいた人

神戸で働く、ITエンジニア   IT×グローバル×医療で世の中に貢献できるよう、日々奮闘中。 スポーツと海外旅行が趣味です。